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AGA

AGAとは

AGAとはAGA(男性型脱毛症)とは、男性ホルモンが主な原因で発生する成人男性の脱毛症のことです。日本人男性の3人に1人がAGAと言われています。AGAは進行性の脱毛症で、主に前頭部や頭頂部で抜け毛や薄毛の症状が見られます。一般的には30~50代の中年男性に多く見られますが、近年では20代のAGA患者も増えています。

AGAの原因

AGAの主な原因は、男性ホルモンとされています。さらに、AGAが進行する原因として、以下の要因が関わっていると考えられています。

男性ホルモン

AGAの主な原因は、DHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる男性ホルモンです。テストステロンは5α還元酵素によってジヒドロテストステロンに変化します。ジヒドロテストステロンは毛乳頭細胞の受容体と結びつき、毛周期(ヘアサイクル)を乱す原因となります。そのため、通常は2年から6年維持される毛髪の成長期が短縮され、毛髪が十分に成長する前に抜けてしまいます。

遺伝

AGAの主な原因となるジヒドロテストステロンを生成する5α還元酵素の活性度と、毛乳頭細胞に存在する受容体の数は、遺伝によって決定されます。そのため、親族に薄毛やAGAの人がいる場合、AGAの発症リスクは高くなります。

ストレス

過度なストレスは、ホルモンバランスや自律神経の乱れを引き起こします。ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増えると、ヘアサイクルに悪影響を与えます。また、自律神経の乱れにより血管が収縮し、頭皮への血流が悪くなることで毛髪の成長に必要な栄養が供給されなくなります。その結果、過剰なストレスは毛髪の成長を妨げ、AGAを進行させる要因となります。

食生活

高カロリー高脂質な食事を摂りすぎると、血中コレステロール値が上昇し、頭皮への血流が悪化します。その結果、毛髪の成長に必要な栄養が供給されなくなり、毛髪の成長を妨げる要因となります。また、動物性食品中心の食生活は皮脂や男性ホルモンの分泌を促進し、AGAが進行する要因となります。

過度な飲酒や喫煙

過度な飲酒や喫煙はAGAを進行させる要因となります。
摂取したアルコールが肝臓で分解される際、大量のアミノ酸が消費されます。
これらのアミノ酸は、毛髪を構成するタンパク質であるケラチンを作るために必要です。アミノ酸はアルコールの分解を優先的に使用されるため、ケラチンの生成に必要なアミノ酸が不足してしまいます。
また、たばこに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があり、頭皮の血流を悪化させます。さらに、たばこは発毛に必要なビタミンやミネラルを大量に消費するため、毛髪の成長を妨げる要因となります。

頭皮環境の悪化

頭皮に刺激が強いパーマやヘアカラー、紫外線などの外的要因も、AGAの症状を進行させる要因になる場合があります。

不規則な生活

毛髪の成長を促す成長ホルモンは睡眠中に分泌されます。そのため、良質な睡眠がとれない生活を続けると、成長ホルモンの分泌に影響を与え、AGAが進行する要因となります。

AGAの治療

AGA治療には薬剤療法や植毛、増毛、光治療などがありますが、一般的な治療は薬剤療法とされています。

フィナステリド
(プロペシア錠)

フィナステリドは、AGA治療薬として、世界中で広く使用されています。
テストステロンをジヒドロテストステロンに変換する5α還元酵素にはⅠ型とⅡ型があり、フィナステリドは5α還元酵素Ⅱ型を阻害する内服薬です。これによりジヒドロテストステロンの生成が抑制され、ヘアサイクルが正常に整い、抜け毛や薄毛の症状が改善されることが期待されます。

デュタステリド
(ザガーロ錠)

デュタステリドは、フィナステリドの後に開発されたAGA治療薬です。
デュタステリドは5α還元酵素Ⅰ型とⅡ型の両方を阻害する内服薬です。そのため、5α還元酵素Ⅱ型のみを阻害するフィナステリドよりも発毛効果が高いとされています。これによってジヒドロテストステロンの生成が抑制され、ヘアサイクルが正常に整い、抜け毛や薄毛の症状が改善されることが期待されます。

ミノキシジル

ミノキシジルは、ヘアサイクルにおける成長期を延長する作用がある外用薬です。AGAの症状がある程度進行している場合は、フィナステリドやデュタステリドでAGAの進行を抑制しながら、ミノキシジルの外用薬を併用して発毛を促す治療法が標準的な治療とされています。

AGA治療にかかる期間

AGA治療にかかる期間AGA治療薬の効果を実感したい場合は、最低でも半年以上治療を続ける必要があります。AGA治療薬は早ければ3ヶ月ほどで効果が現れますが、そこで治療を自己中断すると再びAGAは進行します。
AGA治療薬はAGAを治すわけではなく、薬の作用によってAGAの進行を抑制し発毛を促進しているからです。治療の効果が現れたからといってすぐに中断せず、治療を継続することが重要です。

治療薬の副作用・リスク

AGA治療薬には、次のような副作用やリスクが伴う可能性があります。

  • 男性機能低下
    (性欲減退、勃起不全)
  • 頭皮のかぶれ、かゆみ
  • 肝機能障害
  • 多毛症
  • 抑うつ症状

これらの症状が現れた場合は、自己判断でAGA治療薬の服用を中止したり継続したりせず、当院へご相談ください。

 

AGAの治療費用

内服薬

  30日分 60日分 90日分
フィナステリド 6,000円 11,400円 16,200円
デュタステリド 8,000円 15,200円 21,600円
ミノキシジルタブレット2.5mg(女性用) 6,000円 11,400円 16,200円
ミノキシジルタブレット5mg(男性用) 7,000円 13,300円 18,900円

外用薬

ヴェラルティスローション15% 13,200円
ヴェラルティスローション15%
(内服とセットの場合)
11,550円
ヴェラルティスローション2%(女性用) 6,600円
ビマトプロスト(アプリケーター付き) 5,500円

採血系

AGA(肝機能、腎機能) 3,300円

AGAのQ&A

AGA治療の効果を実感できるまでに何ヶ月かかりますか?

AGA治療の効果を実感できる期間は、一般的には6ヶ月から1年程度とされています。AGA治療は長期的に行うことで効果を実感しやすくなるため、自己判断で治療を中止せずに継続することが重要です。

20代のAGA初期症状で見逃せないサインはありますか?

頭頂部の髪が薄くなる症状は、特に20代の若い男性に多く見られます。

他の薬を服用しているが、AGA治療薬を服用しても大丈夫ですか?

内服薬によっては相互作用を起こす可能性があるため、他に服用している薬がある場合は、必ず医師や薬剤師にご相談ください。

治療を始めて1ヶ月で抜け毛が増えたのはなぜですか?

初期脱毛というAGA治療薬の副作用で、特に心配する必要はありません。治療開始1ヶ月後によく見られます。一時的に抜け毛は増えますが、その後に太くて強い毛髪が生えてくるため、ご安心ください。